普段(そして過去に)使用しているギターやエフェクターなど音楽機材やitem、サンプラーやソフトシンセなどのレビューを勝手な視点で紹介してこうと思ってます。
自分の音楽ジャンルはJazz/ Nu-Jazz/ Downtempo/ Contemporary Classical などなのでそっちの使用感に偏ってます。

私の音楽をiTunesで買って下さい!(amazon.comでも買えるよ)

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2012/09/15

Audirvana Plus MAC用オーディオ・プレーヤー

私のオヤジはオーディオ通だった。家には巨大オーディオ・システムがあって、レコードプレーヤーのトーンアームはSME社製、スピーカー・キャビネットは手作り、アンプはめちゃくちゃヘビーな真空管アンプ、ウーファー1台、ツイーター2台を含む計5つのスピーカーを鳴らすためのアンプが計3台、といった具合だった。

オヤジのレコード・コレクションには誇らしげに「ステレオ」の文字が。
「ステレオ」時代がやって来て、音楽好きはオーディオ・システムに金を使う。そんな時代だったのかもしれません。

ところで私はといえば、そんなオヤジの大迫力オーディオ・システムでポリスやディープパーフルやガンズ&ローゼズなんかを聴いて育ったわけですが、 少年期は結構な音楽リスナーだったと思います。やっぱ音質とかにもこだわったし。

その後変化が訪れたのが音大の作曲科に入ってから。

良いにつけ悪いにつけ、すっかり「音楽の聴き方」が変わってしまった。もちろん学ぶ事で学問としての音楽への理解力は高まったのだが、その後すっかり「音楽を聴く=学習のため」となったのだった。

だから聴くのはもっぱら「何の音階を使ってる」「ハーモニーは何「曲の構成はどう」といったところに重点が置かれ「サウンドが」「音像が」ということはかなりどうでもよくなっていた。

「純粋に音楽を楽しむ」ということを無意識のうちにしなくなてしまったのだ。 これを私は「音楽教育のダークサイド」と勝手に呼んでいる。皮肉にも高度に音楽を勉強する事で、普通の音楽好きの人との距離が広がってしまうのだ。

まあそんなこた、どーでもいいか。

それからiTunesとiPodの登場もこれに拍車をかけたね。便利さが音質を上回った。当時引っ越しが多かったのもさらにオーディオ・システムのダウンサイジングに拍車をかけた。持ってたCDはすべてiTunesに取り込んでAACにしてしまったし。

そんな「音楽リスナー暗黒時代」からやっと抜けだしてきたのが最近だ。

そうなるとやっぱりiTunesの音、というのが気になってくる、もっと良くならんもんかと。

まず発見したのが、私のオーディオ・インターフェイスはSaffire LEだが、これは92khzに対応している(CDの音は44.1khz)。音楽制作するときは92khz+24bitなので、iTunesで聴く時も92khz出力にしてみたらどうかと思った訳だ。

それは大正解だった。どういう理屈かはわからないのだが、元々44.1khzのCDからリッピングした16ビットmp3を92khzで出力するだけで音像がクリアになった。

そんなわけで、もっと良くなるソフトウェアなんかがあるんじゃなかろうか、と思って探してみたらあった。それが今回試してみた'Audirvana Plus'だ。

いや〜、前ふり長くなっちゃったね。 じゃAudirvana Plusのレビュー行きます。


まずAudirvana Plusのウェブサイトからデモをダウンロード。15日間お試しできます。

うん。これはイイです。 一聴して違いがわかります。ちなみに私はすべて24bit/96Khzにアップサンプリングしちゃってます。そしてiTunesにインテグレートできるから、iTunesライブラリーの利便性はそのまま。

音楽制作者にはおなじみのizotopeのアップサンプリング機能(?)が違いを出しているようです。

私の音楽コレクション、殆どがmp3かAACの16bit/44.1kHzですが、明らかにiTunesのみで再生するより、ハイとローの音像がクリアです。よって今までは聴きづらかったアコースティック・ベースの音階や非常に低い音程のシンセ・ベースなんかがはっきり聞こえてきます。
それから高音域ではジャズのライドのエアー感など良い感じです。

その他気付いた点など。

楽器で特に違うのはギターです。
特にギターの「パキッ」とした質感が非常によく出ます。なのでリー・リトナー等、巧いギタリストの「巧さ」がいっそう引き立ちます。Toninho Hortaのナイロン・ギター・サウンドなんかも非常に良い。

クラシック・ギターといえばかなり古い90年代前半のセゴビアのCDからリップしたmp3なんかもかなりマシに聞こえます。このセゴビアのmp3、iTunesだけだと非常に覇気がなく、音圧もない為、シャッフル機能で次にJay-Zなんかかかったらびっくらこいて腰ぬかすほどでした。
Audirvanaでかなりマシになりました。

ただし70年代のレコーディングはマシにはなりますが、より新しいレコーディング(90年台以降)の方が如実に違いがあります。

例えばダイアナ・クラールのボーカルは、このAudirvana Plusを通すと耳に纏わり付く様なねっとり感が伝わってきますが、サラ・ヴォーンの昔のレコーディングではそれほどの感動がありません。もとの録音技術の関係ですかね。

それから80'sのリバーブたっぷりのレコーディングは今イチ違いが出ません。

それと意外だったのがキースジャレット。
 Audirvana Plusでキースジャレット・トリオなんか聴いたらどれほど素晴らしいか、と期待100%で聴いてみたら・・・・

大した違いはありませんでした。

もともとのレコーディングが非常にクリーンだからでしょうか。ピアノという楽器自体がギターやボーカルの違いに比べ、たいして違いを出さない様です。なので空間たっぷりのクラシック・ピアノ曲なんかもさほど感動をおぼえませんでした。

まあ、やっぱり元々のレコーディングなどにもよるんでしょうけど。

あと良かったのがWillie Colon & Ruben Blades。これは70'sの録音ですけど、サルサのトゥンバオ・ベースがクリアに聞こえ、ホーン・セクションの粒だちが非常に良く、聞き応えがあります。


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