そんなデジタルパフォーマー(以下dp)も次期バージョン8ではPCにも対応するんだそうな・・・
かつて業界スタンダードだったdpも、その地位をロジックに奪われ、だんだん存続が心配になってくる今日このごろ。
後でdpの良いところは書くので、まず悪いところからいっちゃおう。
ロジックに「業界スタンダード」を奪われた為にプラグインなんかの最新バージョンがdpに対応してない、なんていう事態が結構増えた。
最近WavesのGold Bundle V9を買ったら、なんと「Digital Performerには対応しておりません」だと。なんてこった。しょうがないからWavesのサポートにメール書いてV8にダウングレードさせてもらった。
しかもdp8にアップグレードするまでWaves V9には対応しないらしいし・・・
しかもdp8にアップすると聞いたのは随分前だがその後音沙汰なし・・・
まあ、前からこんな調子だったからロジックにその座を奪われたのかと。
かくいう僕もdpからロジックに乗り換えよう、なんかと思ったりしてロジックを試してみたことがある。それからSaffireのオーディオ・インターフェイスに付属していたAbleton Live LEも使ってみた。
Ableton Liveは中々コンセプトが面白いと思う。ループベースのエレクトロニック・ミュージックにはいいんだろうしライブ的に操作できる、というところは非常に面白い。でもとりあえず自分には合わんし。
そこでロジックだが、どうもMIDIで打ち込み作成している時に非常に物足りない。 MIDI編集機能にdpのようなフレキシブルさがないのだ。
特にグルーヴを創る時に重要なのがクゥオンタイズ機能だ。
例えばこんな↓ドラムパートを作成したりする時。
Rock Drums MIDI Sample by Hiroshi Yamaoka "Rock Drums MIDI Sample" programed by Hiroshi Yamaoka (SampleはKontaktの'Funk Drum Kit'を使用)
MIDIエディット時に最も重要なのがクゥオンタイズ機能の中の「スウィング」パラメーターだと思うが、ロジックはそれがどうもうまくできない。(やり方がよくわからんかっただけかもしれんが。)
一方dpの方は1〜100までのパーセンテージでかけたい部分に自由にスウィング・パラメーターを設定できるからグルーブも思いのままだ。
ロジックはやはりループなどに対応しやすいように出来てるようで、この辺がデータを細かく設定したい 僕には不向きだった。
インターフェイスもロジックはいまいち。dpは見かけもイイし、制作意欲を掻き立ててくれます。
という訳で総括すると、他のDAWに比べDigital Performerの良いところは、
- 圧倒的なMIDIエディット機能
- 使いやすいインターフェイス
- インターフェイスのルックス
今やロジック、dp、Pro Toolsら老舗をはじめAbleton Liveなんかの新しいDAWを加えると、とにかく数が多くてどれを買ったらいいのか迷ってしまうかもですが、他でなくdpを使う理由はMIDIでしょう。
それから個人的に付属で入っているプラグインの"Bass Line"なんかはよく使います。